あっという間に2022年も終わろうとしていますね。
年々加速感が強まっています。
年を取るにしたがって、時が過ぎるのがを早く感じることを
〈ジャネーの法則〉といいます。
〈ジャネーの法則〉は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、
甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書において紹介された法則のこと。
「主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く感じられる」という現象を、心理学的に説明したものです。
例えば、
60歳の人間にとって一年の長さは人生の60分の1ほどですが、
6歳の人間にとっては6分の1に相当するらしいのです。
つまり、60歳の人にとっての10年間は、
6歳の人にとっての一年間にあたり、
6歳の人にとっての一日は、
60歳の人にとっての10日にあたることになる
ということですね。
つまり〈ジャネーの法則〉は、
「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する」
ということです。
生きてきた年数によって一年の相対的な長さがどんどん小さくなることによって、
時間が早く感じるというわけです。
50歳代へ突入してから、恐ろしいほどに時間が早く感じるのはこのような理由なのでしょうか。
患者さんはこう言います。
「60歳なんてそんなもんじゃないわよ!」
「70歳代になると名前が覚えられなくなって気が付くと一年終わってる」
このように熱く語る方もいて、よく一緒に笑ってしまいます。
この〈ジャネーの法則〉に逆流していく術はないものなのでしょうか?そこで少し調べてみました。
一つ目は、≪新しい経験をする≫ということ。
子どものころは、毎日学校に行き、生きているだけで
新しい発見や学びがありますが、
大人になるとすでに知っているコトの中で過ごす時間が増えます。
同じことを繰り返す生活に脳が慣れると、
「特に新しいことがない1日だった」
として記憶にも残らず、あっという間に時間が過ぎたという感覚になってしまいやすいのです。
子どもの頃のように、
いろんなことに興味を持って新しい経験をしていれば、
思い出や経験の詰まった毎日を過ごせて、
時間を長く感じることができるわけですね。
つまり、
「日常生活の関心度をあげる」
「日常生活から新しい出来事を発見する」
ということが時間の充実度を上げるということですね。
今年の2月から「まぐまぐメルマガ」を書き始めました。
初めは配信予約日ぎりぎりになんとか書き上げていましたが、3か月過ぎるとペースがつかめるようになりました。
メルマガを書くという前提で、
日常生活を送ることが「脳」の良い刺激になっているようです。今では、新しい出来事に自ら首を突っ込んで“発見”を探しています。
それでも、時間が早く感じるんですね(笑)
そして、
二つ目が≪ストレスにチャレンジをする≫ということです。
楽しい時間と辛い時間だと、同じ時間でもつらい時間の方が
長く感じます。
「別につらい時間なら長く感じなくていい」
と思うかもしれませんが、
経験したことがないことに挑戦して試行錯誤する経験も時間を長く感じさせます。
例えば10年間安定して勤めた接骨院を辞めて、
チャレンジするために新しく独立起業する場合を考えてみましょう。
独立準備から、いざ開業して、何もわからないところから試行錯誤し、ようやく1年経った時には、前職10年分以上の密度の濃い時間が過ぎたと感じるのではないでしょうか。
このようにチャレンジによる適度のストレスも人生を長く感じさせると共に、充実させるために必要なのかもしれません。
しかし、ジャネーの法則は
「年を取るほど体感時間が短くなる」
という現象を説明するための1つの考え方です。
必ずしも全員がこの法則にのっとった時間の感じ方をしているとは限りません。
実際に時間が早く過ぎると感じるようになった人は、
同じことを繰り返す日常になっていないか、
学ぶことを忘れていないか、
などと自分の時間の使い方を見直してみるとよりよいですね。
新しい刺激や変化は人生の起爆剤!!
年齢を忘れるほどに、常にチャレンジしていきたいと思います。
ストレス・スルー術を筆頭に、皆さんの貴重な個性を最大限に引き出す考え方を
更に深くお伝えしていきます。
施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」(登録初月無料)