活動記録

施術家 吉田正幸のブログ

人体解剖が教えてくれたこと

    

筋膜は筋肉を包む膜で、細かいところでは筋繊維を、大きなところでは身体全体を包む膜です。

それらの筋膜はある一定の法則に従い連結しあい3次元的なバランスを保っています。そのため、筋膜の一部に機能障害が起きると、離れた部位の機能に影響を及ぼすことが多々あるのです。

かなり前の話になるが、上海中医薬大学・人体解剖課程を修了したときに、ようやく府に落ちたことがあります。

人体解剖では筋肉や骨、関節、靭帯から腱までは見て取れるが、筋膜だけはみて取れない。更に解剖となると全体像が全く分からない。

そして、筋骨格系の痛みの諸原因は、ほぼこの筋膜にあるということが分かった。

したがって整体スクール「フィットバランス療術学院」の開校当初、2004年の寺子屋から始まったのですが、当時からひたすらに筋膜のアプローチを中心に教えてきたのです。

情報化時代には「筋膜」と検索すればすぐに「はいはい」と理解できます。しかしググるなんて言葉が無かった時代には、「筋膜??聞いたことないです。」という方がほとんどだった。

「筋膜アプローチ」は革新的で他の整体やカイロプラクティックの学校に通っていた人が興味を示して、当学院に見学者が詰め掛けてきたこともありました。

しかし、施術家として技術は技術であり興味対象とはなりますが、患者さんにとっては痛みがとれて楽になれれば良いのです。

そんなわけで、細かい説明を望まない方も多い。

しかし、この筋膜という構造の理解と筋膜へのアプローチがいかに重要なのかということを少しでも理解して施術したほうが治癒力は高まります。

結局のところ、自分のカラダにどのようなアプローチがどのような結果を生むのか
という理解をして通院してくださる方の方が心身ともに好結果になることが多いのです。

カラダとココロはしっかりとコネクトしています。

本日も最後までありがとうございます。