正確には・・・・・
2004年8月5日にフィットバランス療術学院の第一期生、第一回目の授業が始まりました。当時は弟子・・・のような感じで気づくと生徒4名が入ってくれました。懐かしいですね。
田園都市線の溝の口駅から歩いて10分ほどの小さなマンション。
その一階が整体院で二階がちっちゃいオフィスでした。
そこに施術ベッドを2台入れて寺子屋はスタートしたのです。
生徒も講師もすべてが新しく、キラキラ輝いていた感じでした(笑)
この時点で、溝の口に次いで二店舗目となる三軒茶屋の整体院がオープンしたばかりでした。
ふと気づくと三軒茶屋のビルの二階が空いているではありませんか!!即契約して整体スクールと事務所をまるごと移転したのです。それが2004年の年末ですね。そこからいろんな出会いがあって2005年の9月1日に初の書籍が出版されたのです。
それが現代書林刊「儲かる!集客革命」でした。
整体治療業界は閉鎖的で当時は“集客”に対する偏見が色濃く残っていました。治療している施術家は“集客”などということを口に出してはいけない・・・そんなムードがあったのです。今なら考えられないことですけど。
整体スクールを設立する前の自分は様々な手技テクニックに時間とお金惜しまず投資していた、一整体師。
当時の手技テクニックのセミナーは最低でも1万円くらい。高ければ40〜50万円。
それでも効果が高いとあれば、その手技を覚えようと全国からセミナー会場に集まってくるような時代でした。
当時は自分もその一人だったのです。
自分のことで精一杯で、周りの施術家を見渡すことなど全くなかったのです。しかも今みたいにインターネットもそこまで普及していませんし、なんといってもスマホもありませんでした。
ですから、全国の整体院の経営状態なんて皆目見当もつきませんし、逆に興味もなかったのです。
当時は毎日200名以上の方々が押し寄せてきていた整体院だったので、本当に余裕もなかったですね。
そんなセミナー通いを繰り返している最中の出来事でした。
セミナー講義の休憩中に全国から集まってきていた先生方の中に混じって話を聞く機会に恵まれたのです。
ふと、気になったので、集客に関して聞いてみたのです。
「現在、一日何名くらい来られてるのですか?」
そこに居た5〜6名ほどの先生方はハッとして中々答えないのです。そのうち一人が首を傾げながらこう言いました。
「うーん。。良くて5〜6人くらいかな。。」
すると別の先生が「それは実費ですよね?うちは保険で40名くらいですかね。」きっと他の先生方もきっとそうなのだろう・・・なんて顔をしていました。周りもうんうんとうなづいていましたからそれくらいなのでしょう。
それ以上は誰も話さず、そして答えたくなさそうでもありました。
そんなムードの中、ある先生が僕にこう聞いてきたのです。
「お宅の院は何人くらい来られているのですか?」
不意を突かれたのでその場の雰囲気についつい合わせて、実は・・嘘をついてしまったのです。
「僕も・・・そんなもんですよ。」
当時は200名〜240名くらいの方々が毎日来られて居ましたが、この数字は言えなかったのです。深堀されるのも・・という感じでしたし。
なんといっても、あまりにも数字の桁が違うので、変に自慢していると思われたくなかったというエゴ?もありました。
そして、技術一辺倒だった出版社も整体技術の本が飽和状態なので、担当者の方が視点を替えてくれたおかげで「集客革命」という本が誕生したのです。
お陰様で、あれよこれよという間に結構売れました。新宿紀伊国屋で5位まで食い込んだのです。当時、とても優秀なスタッフがマーケティングで本当に助けてくれました。。今でもその恩は決して忘れません。
ということで、お陰さまで整体スクールの受講生も一気に増えて次のステップに入っていったのです。
それが、「手技&集客のセミナー」でした。
医療機器メーカーで大勢の人の前で話し続けてきたので、まったく苦にはなりませんでしたが、まさか整体師となってから、また人前で話すことになるとは思いませんでした。
第一回目のセミナーは大阪で開催。2005年11月26日でした。これがきっかけとなって、大阪が今まで以上に大好きになってしまいました。
自分は東京生まれ、東京育ちなので両親も関西ではありません。ですから、大阪って未知の世界だと感じていましたね。
以前、医療機器メーカーに勤めていたときも、実は出張で大阪に違和感を感じました。<東京もん>みたいな言われ方を散々されたので窮屈さは感じましたね。
特別気にもしませんでしたが、大阪の人は初めはそのような感じで東京もんを見る人が多いのか、と思ったり感じたりもしたのは事実でした。
しかし、大阪はいいですね(*´▽`*)
感情的にとても純粋。食べ物屋さんはどこも美味しい。なんかちょっとしたことで愛を感じます。大阪の方は当然なことなのでしょうか?定食にはちょっとした小鉢は当然ついているし、店員さんのサービスもとても心地良い。大阪が大好きになるまで時間はかかりませんでした。
そして、この大阪での第一回目のセミナーがきっかけとなって、セミナー尽くしの時間を過ごすことになっていったわけです。
短期間にスタッフも育ってくれて、二店舗の整体院を任せ始めました。なんだかんだで振り返ってみると、本当に激動の人生でした。
「成功」も「失敗」も今では良い経験となっています。
本当は失敗なんてないですね。振り返れば全部、すべて成功です!!(笑)
この続きはまた今度・・・。