独立という文字は“独りで立つ”と書きます。
立ち上がった初期のころはすべてひとりでやらなければなりません。当然、開業するには手技はできて当たり前です。
それ以外に何が必要かというと、カウンセリングやプレゼンテーション能力に加え、判断力や対応力、さらにはマーケティング能力などが求められる職業です。
しかも、“施術”という仕事は生命ある“人間”相手の職業だということも忘れてはいけません。どういうことかというと数学のような“正解”が無いのです。
まずは手技以外に必要な能力を簡単に整理してみますね。
■カウンセリング能力
クライアントの本音を聴きだすこと。一番の願望を少しでも明確に聴くことです。
■プレゼンテーション能力
「あなたにとって最短最速で結果の出る施術はこのコースです」という企画立案をキチンとできる能力です。
■判断力
これはテクニック的なことですが、どのような生活習慣でどのようにカラダへ表出してしまったのかという判断能力です。
■対応力
10歳代の若い方から90歳を越えているご高齢の方まで幅広く対応できる能力のことです。勿論、カラダへの施術だけではなく、ヒアリングやこちらからの伝達力全般ですね。
このように、整体師にとって必要な能力は手技だけではありません。
これらの能力を高めていくためには、そのクライアントのカルテを見ながら、クライアントを想像しながら「自身の意識の声を聴く」ということです。
これは施術中にも必要になります。
例えば首の痛みで来院された場合、周辺部位の筋肉・筋膜・関節はもとより自律神経含むメンタルも関わっています。
ですから、各部位の緊張度合いの割合を触手していき自分の内奥の中からやってくる〈意識の声〉を聴き入れながら施術していくことによって、施術結果はかなり良くなります。
簡単に言うと、「直感力」を研ぎ澄まして施術していくということです。
そのためにも、まずは自分自身と向き合う時間を作っていくことがとても大切だと感じています。施術中に向き合う時間を作ることは不可能ですから独り時間を作って、自分の内奥と向き合う時間です。これを〘神時間〙と呼んでいます。
お金を儲けることよりもまずはココが肝心です。
パソコンやスマホを遮断して、独りだけの空間を作ります。ゆっくり慌てず、雑念を削除して意識の声に耳を傾けてみてください。
ピン!!!ときた印象をすべて書き留めていく事です。
ぜひやってみてくださいね。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。