哲学とよく似た概念で倫理というものがあります。
倫理は哲学の一分野で、
倫理は哲学の一分野で、
道徳的な価値、善悪、義務、責任に焦点を当てているといいます。
行動する際に何が正しいか、
または善であるかについての原則や規範を研究する概念です。
簡潔に言えば、哲学は広範で包括的な問いに対処する学問であり、
その中に倫理が含まれる・・・ということでしょうか。
雨瀬シオリさんの描いた「ここは今から倫理です」という漫画が好きで、コロナ禍に全巻読みました。
倫理を教える教師と、彼が受け持つ高校生らとの出来事が描かれている漫画で、自傷行為、深夜徘徊、いじめ、ドラッグ、合意のない性行為などシリアスな問題を抱える生徒たちに高校教師が倫理と哲学の言葉を投げかけていくという姿を描いている漫画です。
第一巻の冒頭に教師・高柳先生のこんな台詞があるんですね。
「倫理は学ばなくても将来困ることはほぼ無い学問です地理や歴史のように生活する上で触れることは多くないし数学のような汎用性も英語の様な実用性もありません」
確かにそうです。別に知らなくたって困らない。
しかし仕事上でいつも思うのは、「倫理」ってカラダにとっても大事ということです。
なぜ大事なのかといいますと、
ネットによる情報共有化時代の真っただ中で生きていく術が
この“倫理に触れる”ということではないか、と思うのです。
多数の人たちの良いか悪いかという判断が遠慮なくガラス張りになってそれを考える自分時間がすでに「倫理」です。
いや、もはや、倫理観無くして生きられない時代へ突入した感じです。
新型コロナの感染症対策や人件費の削減、そして、深刻な人手不足を解消する手段として、
今も増加傾向にある「無人販売店」ですが、その先駆けとなるアメリカでは有人レジの再導入が行われているそうです。原因は万引きです。
コレも“倫理”感の欠如ですよね。
またもう少し突っ込んで書いてみたいテーマです。