昨年の11月・・・まさかこの年でアニメ映画を観て、しかも二回も観ると思わなかった。更にはまたもう一度観たくなってしまうほど。
京都アニメーションが制作したこの映画は大賞も受賞しているとのことで、ストーリーはもとより、映像、制作者の意志、声優達の一心な情熱がしっかりと伝わってくる映画だった。
感情と気迫。これが損得利益優先の狂っている世界全般へ突きつけた鋭い刃だと感じる。
「愛している」という深い、海底に沈んでしまったような記憶の言霊を静かに、そして、深く伝播していく情景はとても素晴らしく、痛くもあった。
「愛している」という言葉の持っている意味を探すバイオレットの大いなる旅路に共鳴してしまった僕は本来の衝動に駆られて結局2回観た、いやまた観たい。
胸が熱くなるあの感覚を自分で更に確認したくなってしまうほどに。
「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」の陰に隠れてしまった感はあったと思うが、圧倒的に忘れていた純粋な何かを僕にもたらしてくれた。そして、自分自身の内奥に潜んでいると信じたいパーフェクトイノセントのちょとした確認でもあった。
現在、1月14日付けで興収21億1万4,400円、観客動員数は145万2,331人をマークしているらしい。2020年9月18日の封切りから約4か月にわたるロングランヒットを記録しており、2月5日からは丸の内ピカデリーでの再上映も決定。
僕が二度目に見たときはこの丸の内ピカデリー劇場にてドルビーシネマ版を最前列のリラックスシートで観てみた。理由は最高の環境で没入したい、ただそれだけだ。
この映画を知るきっかけになったのは、ひとりの患者さん。
といっても、中学生男子。4回観て号泣したという。興味を持った。今どきの少年が一体何に、どんな感動を覚え、何を感じたのか・・!?
そして4回も彼の足を映画館に運ばせたものは一体何なのか・・・。単なる好奇心が先行して観る気になった。
彼は「いきなり劇場版を観てもわからないっす。」・・という。Netflixのシリーズをすべて観てからでないとダメですよ、という。早速、夜を徹して全編観てみた。
その途中で劇場版映画を観たくなり、早速調べてみると隣駅の二子玉川109シネマズで公開中ではないか!!!即チケットをゲットして一番遅い夜の上映に滑り込んだ。
京都アニメーションが手がけた本作は、2018年にテレビアニメが放送されて人気を博した「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」シリーズの完全新作劇場版。
大切な上官ギルベルトが残した「愛してる」という言葉の意味を知るために代筆業に就いたヴァイオレットのもとに、ユリスという少年から依頼が舞い込み、郵便社の倉庫で一通の宛先不明の手紙が見つかったことから物語が動き出す。
内容を書くときりがないのであらすじはここまで。
言われた通りにまずはNetflixで全編を観て、一人静かに劇場へ向かうことをあなたにもお勧めしたい。
これがきっかけとなって、アニメの捉え方が完全に変わってしまった。呪術廻戦、進撃の巨人、聲の形・・と勧められたものすべて鑑賞してアニメの特異な面白さにハマってしまったのである(笑)
直接ストレートにシンプルに感情に訴えかけてくる力強さがアニメには確かに存在する。
さてさて、今日もひとりひとりを慎重に、そして大切にしっかりと受け止めて施術するとします!!