活動記録

施術家 吉田正幸のブログ

施術時間以外の時間の使い方

     

とても忙しい時間を長年過ごしてきたので、組織化から離れた今は本当にマイペースで仕事ができている。

そこで改めて感じたことは、施術の合間、あるいは施術休みの日のちょっとした過ごし方で未来が変化していくということを感じた。
 
躍起になって“情報”を吸収しようとしていた時期が自分にもある。情報過剰はデメリットが多い。情報の量が多すぎると、重要なものを探すのが難しくなり、結果的に何も見つけられない可能性もある。
 
そして、無駄な情報に時間を費やすことは、より重要なタスクに取り組む時間を奪うことになり、ストレスの原因にもなる。その上絶え間なく増え続ける情報に追いつこうとするのはナンセンスで不可能に近く、摩耗して選択が難しくなることもあった。

しかもネットが加速するようになってからは、探している情報が正確かどうか確認する時間がなければ、間違った情報に基づいて行動してしまうかもしれない。
情報の内容が偏っている場合、結果的に偏った見方を持つようになる可能性だってある。結果、情報過剰が退屈にさえなるかもしれない。

そこで、空き時間をどのように過ごすかがとても重要になる。
 
結論は「あえて情報を遮断する」ということ。
 
その前に、まず空き時間は、貴重な資源なので、それは施術の時間、研究の時間、そして何より、休息の時間でもある。しかし、その時間を有効に使うことで、治療院の経営にも、あなた自身の成長にも大きな影響を与えるに違いない。
 まず、空き時間は学習の時間でもあるので、新しい施術技術や最新の成果を学ぶことは、クライアントへの施術だけではなく、整体院の評判にもつながる。クライアントに対してより良い施術ができるようになるだけでなく、その知識を広めることで、整体院の知名度も上がっていく。
 また、空き時間は休息の時間でもあるので施術後の休憩は、疲労回復だけでなく、次の施術への準備でもあるので休息は、次の施術への集中力と、クライアントへの誠意を保つために不可欠。 しかし、最も重要なのは、空き時間は自分自身の成長と充電の時間でもあるということだと感じる。
施術の質を保つためには、自分自身を磨くことが必須。瞑想や読書、或いは好きな音楽を聴くなど、自分自身をリラックスさせることで、次の施術への集中力を高めることもできる。
 
不調和を調和させて良い結果を出すためには単なる物質(肉体)からなる小手先のテクニックだけではない。
 
なんと言っても、脳内に“情報”が散乱して、そして情報の量が増えると減るものは一つ。それが“内奥対話”の時間である。自分自身の思考、および意識を深く掘っていき、自己の内奥と対話する時間が少なくなっていく。
 
このデメリットは大きい。何年も施術をしていれば、言葉にはできない感覚が備わってくることはプロの施術家であれば誰もがわかっていることと思う。クライアントの言葉、表情、筋肉や関節の感じなどどれも言葉にはできずらい“触覚力”との対話なのだ。
 
あくまでも持論だが、この触覚力はとても静かな世界で自分の内奥とクライアントの内奥が触れ合いリンクしている。
 
そのような静かにミクロがマクロになったりする感覚では逆に騒音は邪魔になる。その騒音とは「思い込み」だったり、偏った「情報」だったりするのだ。
 
だから、普段の施術において、ほんの少し、たとえば10分もあれば十分だと思うが、ただ「ボーッとする時間」自分と地球、そして宇宙に存在しているちっちゃな自分を俯瞰する時間、そんな時間をぜひ作ってほしい。
 
この時間は神時間。決して、パソコンに近づいてはならない神聖な時間だと覚えておいてもらいたい。
「触覚力」が増せば必要な情報が必要なときに降り注ぐような体験をすると思う。
 
このように空き時間をどう使うかは重要な問題。その時間を有効に使うことで、治療院の経営と、自分自身の成長に大きな影響を与えることができるだろう。