活動記録

施術家 吉田正幸のブログ

テレパシック感性

整体・・・というのはとてもシンプルで地味な仕事です。
綺麗にいえば、「手技一本で人の役に立ち、言葉ひとつで繋がれる」という仕事でもあります。

ただ、触覚を使う仕事でもあります。

触覚を通して対話も生まれ、そこからコミュニケーションも円滑になります。

そしてカラダもココロも不調が無くなり、癒されでもすればとても感謝される素晴らしい仕事でもあります。

施術ベッドにうつ伏せになって、触診から筋膜や関節にアプローチしていくのが一定の流れですが、いつも思うことは「人に触れる」ということはこの上なく信頼関係が築けるもの。

心地よくなって、副交感神経が優位になれば、素直になんでも話したくなるのではないかと思います。実際に逆の立場ならそうですしね。

ですから、施術家はたまにはどこでも良いので施術されることが必要だと思うのです。

素直な表現の意思疎通を自らも感じ体験することが、施術家としても大切な学びだと思います。

ですから、触覚仕事から学べることはとても多いので、たくさんの人たちに味わってもらいたい一心で整体の学院を立ち上げたのです。

心地よい状態で、一緒に笑い合うことができるということは考えてみればそうそうお目にかかれない面白い仕事なのです。

自分だけ笑って患者さんが笑わない状態やその逆もあったりしますけれどもね(笑)

そして、一緒に考え合うって素晴らしいことだったりします。

とにもかくにも、波長の同調は手技の前の大切な前座です。言葉で通じ合ってから、施術に入るととてもスムーズで、ハッキリ言って治療効果にも差がでますね。

聴いて答えてくれた内容を自分なりにイメージし、カタチにして、想像してみる。さも体験している様に感じられればよりGoodです。こんな対話を重ねていくとよりコミュニケーションはとれます。

相手の状態が自分の状態に感じられる感覚。
あなたと私・・・・・でなく私と私のような感覚。

このテレパシーで通じ合うような感覚が実に大切だと思うのです。
この感覚みたいなものを勝手に「テレパシック感性」と呼んでいます。

これからの次世代へ向けて、とくに施術家にはぜひとも知って欲しい感覚であります。この「テレパシック感性」を一人の方でも多く理解していただき、開業してもらうことを常に望んでいます。

このテレパシック感性が上手にクライアントの要望に応える術だと感じるのです。特に触覚仕事には。

「痛み」「苦痛」「不調」などは実際には当人にしかわかりません。ただ、あまりにも同調しすぎるとかえって施術家の不調にも繋がったりするので要注意な感覚です。

全触覚で感じようと相手から見ている自分を意識するだけで違ってきますよ。そして、意識の声を聴こうとすることです。

どんな検査よりも正確に自分の触覚は自分のカラダを捉えられるのではないか、
そう感じています。


大切なご縁とともに、よき感覚を。