戦っています。
資本主義経済の矛盾が多すぎる社会システム
の中で老若男女関係なく、矛盾を抱えながらも
コロナ禍の昨今、働き方を大きく変えながらも、
更にこの戦争は激化している感じです。
明るい未来イメージを忘れずに一歩一歩と少しでも
前へ進んでいく勇気と希望とともに行動力が試されている
変な感覚です。
前へ進んでいくという❝活動❞そのものが大切なことですね。
さて、たまに男は聖母マリアの抱擁が必要な時があります。
昨年読んだ小説「AX」は特に男の淋しさの中ある
原点回帰したいという欲望を繊細にとらえている作品だと感じました。
何気ない日常をしっかりと支えている女性の輝きというか、癒しというかを静かにそして強さを映し出している最高傑作でした。
そして忙しく、アドレナリンが出ている時ほど思い返してしまう作品です。
簡単なあらすじは・・・・
「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。この物騒な仕事をしていることは、もちろん家族には秘密だ。克巳が生まれた頃から、兜はこの仕事を辞めたいと考えていたが、それは簡単ではなかった。「辞めるにはお金が必要です」という仲介役の言葉を受け、仕方なく仕事を続けていた兜はある日、爆発物を仕掛ける計画を立てていた集団の一人を始末せよ、との依頼を受ける。標的を軽々と始末した兜だったが、意外な人物から襲撃を受け……(「AX」)。「AX」「BEE」「Crayon」「EXIT」「FINE」の全5篇の連作集。『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる、殺し屋シリーズ最新作。。。。。
というものです。これでは全編内容はほぼわかりませんが、
日頃、資本主義経済の矛盾と葛藤の中で戦っている
男性諸氏へぜひ一読いただきたいお薦めの一冊でした。
読後はある種の脱力感に襲われましたが、
聖母マリア的女性の単なる純粋な言葉や横顔という
当たり前に存在している素敵な日常に救われていく自分でした(笑)
「AX」公式サイトで著者の伊坂幸太郎さんが
書いている一言が、良かったです。
淋しいけれど あたたかみのある 物語になったような 気がします。 伊坂幸太郎
殺し屋というハードな仕事をしている主人公の微妙な
感情変異が「わかるぅなぁ」とひとりうなづきながら読んでしまいました。
殺し屋という仕事はあくまでも小説としてですが、
経済的仮想殺生は案外、頻繁に行われている気がします。
好きなことをして「稼ぐ」という時流になりつつありますが、
一応、それにも些細な、いや、力強い忍耐こそ必要だと感じます。