溝の口整体院の二階の小さな寺子屋からはじまり、手狭になって三軒茶屋へ移転後、更に手狭になり青山・表参道へ移転しました。短期間での急成長にスタッフ含め全員がワクワクしていた時代です。
整体師として独立をしたときに一番肝心なのは、“手技”は勿論ですが、やはりメンタルです。つまり“パーソナルパワー〟だと感じます。
〝職人的気質〟〝マネージメント気質〟そして自分一人で道を切り開いてく〝起業家気質〟が重要ということが、全米100万部のベストセラーである「はじめの一歩を踏み出そう」マイケル・E・ガーバー著に書いてあります。良書として生徒さんにも勧めました。
人相手の仕事は、決断や選択、そして洞察力や気遣いなどが求められます。さらに消極的な状況でも、ピンチをチャンスに変えて、オーナー起業家として突き進んでいく勇気の塊のようなエネルギー体に仕上げていくための授業がパーソナルパワー講義です。
要は、<流されない力>や<変化を恐れない力>といったものですかね。
常にこのパーソナルパワーに関しては何度も伝えてきましたが、「今になってようやく授業の意味が解りました。」と独立してからやっと腑に落ちる生徒もいました。
それだけ起業前後では意識形体が全く違ってきます。技術だけを教えても成功するとは限らないのがこの仕事の面白さでもありますね。
そして、丁度、この時期にRunningを始めました。
多忙な日々で運動不足もありましたが、それだけではありません。正直に言うと“一人になりたかった”のです。
単に施術をしていればいい状況では無くなり、気づくと毎日いろんな人たちに会うのが仕事になってしまったからです。圧倒的に一人時間を必要としていたのです。
人材募集、教育、管理、運営、配置決定、労務に財務・・等々、会社を管理し、管理され、組織の中ではこれらの業務は当たり前でしょう。
気づけば自由な時間が奪われていくような身動きの取れない不自由な感覚に襲われていったのです。収入が増えた代わりに自分だけの大切な時間を引き換えたのです。
走り始めて、わかったことがあります。それは、目標が達成されてからはどうすればいいのかということでした。