今日という結果は過去が因となっている。
韓国のボーイズグループのBTS。別名、防弾少年団(ぼうだんしょうねんだん)は超有名です。
ダンスパフォーマンスや歌唱力においても現在のエンタメの群を抜いています。
2021年3月には、第63回グラミー賞にソウルより事前収録で出演し、楽曲「Dynamite」最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門に、アジア人歌手として初めてノミネートされました。
それは現在の結果で、その因は過去にあります。
その因をBTS、及びその関係者は想像もつかないほどの努力や修練によってあきらめず環境をも引き寄せて実を結んだ結果でしょう。
運営側によるメンバーの酷使が問題視などもされるくらいだったといいます。
メンバー自ら路上に出てビラを撒いていたことを知る人は初めからのファンがほとんどでそんなことよりも今、現在の輝いている姿に心酔しているファンも多いはず。
BTSだけでなく、この世で現在成功されている方々はすべて成功という結果を導き出すために“因”を作っています。成功だけということではなく、今日の結果である自分は過去の因から出来上がっています。現在という時間の中で意識できるこの瞬間は結果の連続で必ず過去に繰り返しの因があります。
ここで時間の流れを意識して未来を考えた場合、現在、この瞬間が過去となって過ぎ去っていく因となって未来は決定していきます。
そんなことを少しでも考えてみると面白いですね。
それにはなんにもしない時間が絶対に必要ですが、慣れてくればそんな時間作らなくとも結果と因を意識する時間の使い方ができるのではないでしょうか。
例えば、瞑想はそれを意識できるきっかけを作ってくれるような気がします。
「今、とても苦しい。」あるいは「今、とても幸せだ。」このような現在という結果で瞑想するわけですが、
瞑想したからといったって今、この現在が変わるわけではありません。
では、なにを変えるのか・・・・。それは過去の因を瞑想によって再度捉えていくことによってその過去の実証を現在の視点から新たに捉えなおすという機会を設けてくれると思います。
辛かったこと、悲しかったこと、失敗したこと、成功したこと、自分の人生の過去の因を現在の自分から観返して、例えば励ますこと、勇気を与えること、そして許すこと、冷静に見つめること・・・
そのような捉え方が本当に自分にとって正しいのか、間違っていたのかなどということをもう一度俯瞰して捉えるきっかけが瞑想なのだと感じます。
ただ、瞑想していて“無”になって未来が変わるのでしょうか?
“無”は“無”以上にも以下にもなりません。“無”は“無”です。
未来を変えたい!!!そういうことならば、
現在という“因”だけでなく過去の“因”をどうとらえるのかということも必要かもしれません。
人間の習慣とは恐ろしいものでそう簡単には変えられない、
変えることができなかったんだという気づきは未来に大きく影響するものだと思います。
マザーテレサの言葉がそれを物語っています。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
過去~現在~未来という人生の時間旅行を楽しく楽しみたいですね。