カラダの硬さに悩んでいる人はとても多いですが、単に「運動不足」や「年齢」のせいだと思っていませんか?
実は、私が整体師として14万人以上のカラダに触れてきた中で、もっと深い原因があることに気づきました。
それは、ココロの緊張や感情の抑圧が、カラダに直接現れているということです。
今回は、カラダの硬さの本当の理由と、そこからどう解放されるかについてお話しします。
今回は、カラダの硬さの本当の理由と、そこからどう解放されるかについてお話しします。
カラダが硬くなる一般的なイメージと誤解
多くの人は、カラダが硬い原因を次のように考えがちです。
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運動不足
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年齢による筋力低下
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遺伝的な体質
もちろんこれらも一因にはなります。
しかし、それだけでは説明できない「若いのに硬い人」「運動しても緩まない人」が実はたくさん存在します。
本当の原因はもっと“内側”にあるかもしれません。
しかし、それだけでは説明できない「若いのに硬い人」「運動しても緩まない人」が実はたくさん存在します。
本当の原因はもっと“内側”にあるかもしれません。
整体師として見えてきた「体が硬くなる本当の理由」
実際に施術していると、カラダの硬さの奥には、こんな背景が見えてきます。
理由① ココロの緊張が慢性化している
→ ストレスを日常的に受け続け、無意識にカラダをこわばらせてしまっている。
→ ストレスを日常的に受け続け、無意識にカラダをこわばらせてしまっている。
もしくは完璧にやらなければならないという思いが強く、
仕事も子育てもそして家事までも力が入り過ぎてしまって、
その最中は限りなく呼吸が止まってしまい、
筋肉も酸欠状態になりますね。
理由② 過去のトラウマ・感情の抑圧
→ 子どもの頃の恐怖体験、
→ 子どもの頃の恐怖体験、
人間関係のストレスなどが、筋肉の防御反応として残ります。
例えば、親から大きな声で叱責を受け続けてきた過去があれば、成長して就職し、上司から大きな声を受けただけでカラダが強張るようなこともそうです。
感情の表現がしずらくてどうしても内に秘めてしまうことが続くと当然筋肉も硬くなる状態が続きます。
このような方は特に睡眠中の噛みしめがとても強くて、咬筋だけではなく、胸鎖乳突筋という首の前面部が過緊張しています。
その場合、
肩の代表的な僧帽筋だけアプローチしてもそう簡単には取れません。
肩周辺には17個以上の筋肉が引き締め合っています。
立体的な施術が必要となります。
理由③ 無意識の防御反応
→ 何かから自分を守ろうとする
→ 何かから自分を守ろうとする
「身構え」が、慢性的な硬さとして定着してしまいます。
狩猟時代ならともかく、
現代社会は
獲物として殺されることは無いのですから、
もっとリラックス≪弛緩≫状態を自ら作り出すことです。
以上の場合、表面的なストレッチだけでは、
これらはなかなかほどけません。
実際にこの意識やココロの部分に気づいている整体師は多いものの、一体何をどのように施術したら良いのかわからないという施術家がほとんどだと感じています。
心と体はどうつながっているのか?(意識と筋肉の関係)
カラダの筋肉とココロは、想像以上に密接につながっています。
ココロが緊張すると呼吸が浅くなり、
呼吸が浅いと自律神経が交感神経優位になり、カラダが硬直します。
ちなみに外部から自律神経をコントロールするには呼吸しかないのです。
そして、カラダの緊張は「ココロの防御反応」のあらわれでもあるのです。
カラダのこわばりは、実は「もう頑張らなくていいよ」という無意識からのサインなのかもしれません。
整体の現場で実感する「体がゆるむ瞬間」
施術中、ふと体がふわっとゆるむ瞬間に立ち会うことが多々あります。
そのとき、患者さんの呼吸が深くなり、時には寝そうになってしまう方もいます。
私自身も一度、
長年緊張を抱えていた患者さんが
「なんだか生きててもいい気がする」と言って微笑んでくれたとき、本当にこの仕事を選んでよかったと思ったものです。
カラダが緩むとは、単なる肉体的変化ではなく、ココロが開くプロセスなのです。
ココロが開けば、前に進もう!と思えるものです。
ココロが開けば、前に進もう!と思えるものです。
人は肩こりや腰痛になるために生まれてきたわけではありません。
痛みから解放されて、柔らかく、温かく、そして成長するため、進化するために生まれてきたわけですから。
体の硬さを根本から改善するためにできること
それでは、
硬くなったカラダを根本から緩めるためにどうしたらいいのか?ということです。
まず必要なのは、「自分のカラダが何を訴えているのかに耳を傾けること」です。
別の言い方をすれば、自分自身に「意識的になる」ということ。
ほとんどの場合、日常生活においては無意識に過ごしてしまいます。
外部の情報や状態に流されてしまって、ただ無意識に通り過ぎていく感覚です。
自宅でもテレビやスマホの画面を見て目の前の映像に反応したり、電車に乗っていても同じように周りを何気なく見渡したり、またスマホに目を戻したり。その状態は無意識の真っただ中なのです。
せいぜい、今はどの駅か、くらいは気にするかもしれませんけれど。
つまり、何が言いたいのかといいますと、
日常生活のほとんどの時間、
「今、ココに自分は確かに存在している」という意識的意識の状態ではないのです。
この「意識的に意識する」という状態を自ら積極的に作っていくことです。
カラダが硬い本当の理由は意識なのです
自分の意識が「今、この瞬間」にあるという気づきです。
ほとんどの人は「過去」やまだ来ていない「未来」に意識が飛んでしまい、「今、ここ、この瞬間」にいません。
ほとんどの人は「過去」やまだ来ていない「未来」に意識が飛んでしまい、「今、ここ、この瞬間」にいません。
「あの時、あれをやっておけばよかった。」と過去のアレコレを後悔してみたり、「明日の仕事、どうしよう、大丈夫かな。」とまだ来ていない未来に対して不安に思ったりするのです。
しかし、あなたが、変えられる瞬間は「今、ここ、この瞬間」なのです。
頭で別なことを考えて「今」を過ごすことは大変もったいないことだという気づきが大切です。
まず日常生活では「意識的に意識する」という生き方はできないようになっています。
ほとんどの人が自分のカラダもココロも意識せずに過ごしてしまっています。極端な場合、一生意識なんてしないのかもしれません。
カラダが硬くなってもそれは自分とは全く関係ない外部からの影響で硬くなってしまっていると思い込んでしまうのです。
ですから、まずは一日3回、1分程度で良いので、「自分を感じる」ことをしてみてください。
何も持たず、そっと目をつぶって自分が呼吸をして肺でガス交換をして生きているんだ、という意識を感じてみてください。これが重要なのです。
これをベースにして、
無理なストレッチではなく、まず呼吸を深くする練習をしましょう。
たとえば、
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朝起きたら3回深呼吸する
8秒かけて鼻から吸って、8秒間腹部(下丹田)で止める、最後に8秒かけて吐き切る。合計24秒。これをできれば3回で72秒。この72秒でかなり違ってきます。 -
緊張を感じたら、肩をゆるめる
片手で片方の方を10秒~20秒ほどよく揉みます。揉む力は自分の感覚で、痛気持ちイイ程度で大丈夫です。その後手を当てたまま、手のひらで肩の筋肉を感じるのです。肩の筋肉に感謝して意識的に自分の肩の何層にもなっている筋肉を感じてみてください。これだけです。 -
心の中で「今ここに自分はいる」と言い聞かせる
今、ここに確かに生きている自分自身の存在を自覚するのです。
小さな積み重ねが、カラダにもココロにも、確かな変化をもたらします。
まとめ
カラダが硬いのは、あなたが弱いからでも、怠けているからでもありません。
それは、これまで一生懸命に生きてきたあなたの、カラダと意識からの「メッセージ」かもしれないのです。
自分自身で意識的に意識して、
カラダに触れ、ココロに耳を澄ませてみる毎日を過ごしてみてください。
それは、人生を静かに変えていく最初の一歩です。