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骨盤底筋が弱まっている人がなんと多いことか

骨盤底筋はカラダのコア

体を支える大切な役割を果たしている骨盤底筋。普段あまり意識することのないこの筋肉群ですが、実は健康や生活の質に大きく関わっています。

骨盤底筋は、骨盤の底に位置し、膀胱や子宮、直腸などの臓器を支え、尿や便のコントロール、姿勢の維持、さらには出産時のサポートまで担う重要な筋肉。しかし、現代の生活習慣や加齢、妊娠・出産などの影響で、骨盤底筋が弱まっている人が驚くほど多いのです。

骨盤底筋が弱まると、さまざまな不調が現れる

最もよく知られているのは、「尿漏れ」くしゃみや笑ったとき、運動中に少し尿が漏れてしまう経験がある方は、骨盤底筋の弱さが原因かもしれません。漏れる・・までいかなくとも、「チョイ漏れ」も該当します。

また、骨盤底筋が十分に機能しないと、腰痛や股関節の痛み、姿勢の悪化にもつながるので要注意。女性では特に、妊娠や出産後に骨盤底筋が緩むことが多く、産後の体型戻しや健康維持にも影響を及ぼします。

男性でも、加齢や長時間の座り仕事、前立腺手術などで骨盤底筋が弱まることがあり、尿失禁や性機能の低下といった問題が起こり得ますね。

これらの症状は、日常生活に大きなストレスを与えるだけでなく、自信の喪失にもつながるため、早めの対策が必要だと、施術を通して強く感じます。
それにしても、なぜ、骨盤底筋が弱まってしまうのでしょうか。

主な原因の一つは、現代の生活習慣

デスクワークやスマートフォンの長時間使用により、座りっぱなしの時間が長くなると、骨盤底筋はほとんど使われず、徐々に弱っていきます。

また、運動不足も大きな要因です。
特に、全身の筋力が低下すると、骨盤底筋もその影響を受けます。さらに、女性の場合は妊娠・出産が大きな負担となりますからね。
妊娠中はお腹の赤ちゃんの重さで骨盤底筋に圧力がかかり、出産時には筋肉が大きく伸ばされるため、ダメージを受けやすいのです。

加齢も見逃せない

筋肉は年齢を重ねると自然に衰える傾向があり、骨盤底筋も例外ではないのです。ホルモンバランスの変化、特に女性の閉経後のエストロゲン減少は、筋肉の柔軟性や強さに影響を与えます。

骨盤底筋を強く保つためには

幸いなことに、骨盤底筋は意識的に鍛えることで強化できる筋肉です。最もポピュラーな方法は、骨盤底筋トレーニング、つまり「ケーゲル体操」です。

これは、骨盤底筋を意識的に収縮させたり緩めたりする運動で、特別な器具や広いスペースが不要なため、いつでもどこでも実践できます。

たとえば、トイレを我慢するような感覚で筋肉を締め、5秒キープしたらゆっくり緩める、という動作を繰り返すだけです。

1日10~15回を数セット行うと、徐々に筋力が向上します。最初は筋肉の位置が分かりにくいかもしれませんが、尿を途中で止める動作をイメージすると感覚をつかみやすくなります。

ヨガやピラティスは骨盤底筋を強化するのに有効

これらの運動は、全身の筋肉をバランスよく使いながら、骨盤底筋にもアプローチするポーズが多く含まれ、たとえば、ブリッジポーズやキャット&カウは、骨盤底筋を意識しながら体幹も鍛えられるのでおすすめです。

また、スクワットやランジといった下半身のトレーニングも、骨盤底筋に間接的に働きかけるため、運動習慣に取り入れる価値があります。ただし、正しいフォームや呼吸法を学んでからの方が良いです。無理な力みや間違った方法では、かえって筋肉に負担をかけてしまいますから。できればパーソナルトレーナーと一緒にトレーニングした方が安全・安心ですね。

日常生活で骨盤底筋を意識する習慣

たとえば、長時間座っているときは、時々立ち上がって軽くストレッチをしたり、姿勢を正したりすることで、骨盤底筋への負担を軽減できます。

また、過度な体重増加は骨盤底筋に余計な圧力をかけるため、バランスの良い食事と適度な運動で体重管理を心がけることも重要。水分摂取も忘れずに。

骨盤底筋の健康は、体の内側から生活の質を高める鍵です。弱まっている人が多いとはいえ、適切なケアとトレーニングで改善できる希望があります。自分の体と向き合い、毎日少しずつ意識することで、驚くほど変化を感じられるはずです。

内側の筋肉は付きにくいのですが、頑張ってトレーニングを続けていけば、筋肉がついてくると衰えにくいのが内側の筋肉です。

骨盤底筋を鍛えることは、自分自身を大切にする第一歩。今日から小さな習慣を始めて、健やかな体を目指しませんか。

それでは、本日も施術に精進します。