人間の体には約360個の関節があると言われています。
これらは骨と骨をつなぎ、曲げたり伸ばしたり、回したりするたびに静かに役割を果たしています。普段、意識なんてまったくしませんが。
関節というものは単独では何もできません。
筋肉や靭帯、骨が協力し合って初めて、スムーズで自然な動きが生まれるのです。膝が曲がるのも、指が物をつかむのも、関節が周囲と調和することで成り立っているということ。一つが硬直したり、バランスを崩したりすれば、全体がぎこちなくなってしまいます。
人間関係も、どこか関節に似ていると思いませんか?
私たちは一人では立ち止まったままになってしまうけれど、誰かと繋がることで動き出し、前に進むことができる。パートナーや友人と共有できるから笑えたり、家族がそばにいるから安心できたり、時には見知らぬ誰かとの一瞬の出会いが人生を柔軟に変えてくれたりしますよね。
関節が周囲と協力するように、人もまた誰かと共にあって初めて、しなやかに強く生きられるのです。
だから、今日誰かに声をかけたり、そっと寄り添ったりすることは、関節に油をさすようなものかもしれません。
約360の関節が体を動かすように、私たちの関係性もまた、小さな繋がりが集まって大きな流れを作り出し、365日が過ぎてゆくのです。
互いに支え合い、柔らかく結びつくことで、
全世界の人たちがもっと豊かに動いていけばいいですね。
地球も人体と同じ生命体だと思うんです。
それでは、本日も施術に精進します。