整体師のYouTubeってメチャクチャ本数が多いですね。
「撃退、肩こり」とか、腰痛エクササイズなど動画であればわかりやすく伝わります。
しかし、このブログのようなテキストでは中々そうはいきません。
動作を一つ一つ言語化して伝えようとしても難しいし、微妙な動きなど動画には敵いません。
ですから、「施術家」とこのブログのプロフには書いてあるのですが、健康エクササイズ的な内容に関しては書いていません。
そのような内容を期待して訪問していただいた方には申し訳ないなといつも思っています。
話は変わりますが、人の動きを詳細に観察し、言語化する人がいますよね。
それが小説家です。
言語化芸術とでも言うべき表現力です。
読むたびにすげー、と僕は尊敬しています。
何より、観察力が凄いです。読み手も文字を追うだけで、その場の雰囲気や臨場感も想像できて、まるで映画のように鮮明に伝わってきます。
本当に主人公の心の中の声や身体の動き、状況などが文字で伝わるってスゴイ事です。
中学生の頃だったかな、眉村卓さんという作家のSF小説にハマりました。「C席の客」「なぞの転校生」、そして「ねらわれた学園」は映画化されました。
眉村 卓さんの小説を読みふけり、あのSFチックで非現実的な世界へ入ることが好きでした。
一つ一つの所作が心の世界で鮮明にイメージできて、まるでもう一つの非現実的世界と同時並行しているような感覚でした。2つの世界に同時に住んでいるような並行宇宙的な感覚だったのを覚えています。
やはり、小説は集中して読みたい。
小説を読むときにはなるべく静かな環境に身を置いてその作品の中の独特な世界へ浸るように一人静かに読むようにしたいですね。
普段は休みの日に自室にこもって読みますが、やはり飽きます。そんな時は外に出ます。スタバや エクシオールカフェ、珈琲館、ドトールコーヒーといったCafeを点々とすることもあります。
助かっているのは今のCafeというのはとても静かだという事。
みんな無言でスマホに向かっている人が何と多いことか。僕と同じくらいの年代の方はご存知でしょうが、昭和のカフェ(喫茶店)は違っていました。
昭和のCafeは感染症など全く気にせずにデカい声で会話する人、笑い声と熱気、新聞に没入している人、たばこの煙などなど、現在のCafeとは全く別次元の装いでしたね(笑)
あれはあれで好きでしたが。
YouTubeやサブスクなどを倍速で観るのが当たり前になっているといいます。自分も時間が無ければ倍速にしてしまっているので気持ちはよくわかるのですが、映画と小説はじっくり味わうことが大切だと本来の心が自分に語りかけます。
「ハウツー本」と「小説」はやっぱり違う。小説は自分にとっては美術館へ行ってアーティストの作品と対峙する感覚に似ています。だからこそ、環境が大事なのです。
もっと気軽に小説を乱読している方もいると思うのだけれど、自分はじっくりと妄想を企てて深く小説の世界に入り込みたいタイプなんだろうと思います。
小説は自分にとって極端な「文芸作品」。特に読後は雑音をシャットアウトして、あの小説の世界観をどのように解釈するのか、まるでどんな料理にするかと考えるのと一緒で楽しみな時間なのです。
さて、ようやっとあの地獄の夏が終わりました。この刹那の秋もすぐに終わるでしょう。もう冬です。これからの季節は読書には丁度よい肌感覚ですね。
さて次は何読もうかな。
PS《今朝の気づき》
- 小説は脳内の個的ドラマ
- 小説は軽い瞑想状態に入る
- 小説の解釈が見識を上げる